一本の身は寒の管(くだ)横たはる 何年かぶりで健康診断を受けた。もともと潰瘍持ちゆえ、胃カメラとの付き合いは長い。これまで何度飲んだことか数え切れぬ。けれども、いっこうに仲良くなれない。毎回拷問のような苦しみを味わい、知っていることも知らないことも洗いざらいしゃべるから許してちょうだい、という情けない気持ちになる。
が、今回は新式のカメラだという。従来型は口からカメラを入れるのだが、新式は鼻から入れるという。とはいえ、白状すると鼻の粘膜も弱い。子どもの頃からすぐ鼻血が出る。そんな軟弱な鼻が胃カメラを受け入れるだろうか。
しかし、ここで引き返せば経口カメラという明らかな拷問が待っている。後門はおなじみのオオカミだが、前門がトラとは限るまい。
というわけで、鼻から入れてもらいましたが、やっぱり待っていたのは虎でした。鼻の奥を無理やり広げられ、キリキリとした痛みが脳みそに突き刺さる。午前の早い時刻に検査をしたにもかかわらず、夜になるまで鼻血が止まらなかった。
2008/01/23
生活 ・
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